30年前は、自分の手で解決していた。これは自らのチカラ、という意味ではなく、フィジカルな意味の、手だ。つまり赤道儀から伸びてる微動ノブを、じんわりじんわり手で回して、日周運動している星を追いかけたのだ。あの頃は、レンズも200mmかそこらだったなあ。それがいまは直焦点500mmでチャレンジしてるから、ハードルは格段に高くなっている。しかしSXDは写真撮るならコレ、と販売店が太鼓判を押した最新型の中堅赤道儀。自動導入でぶんぶん鏡筒を振り回せる強力なモーター(それがイカンという話もあるわけだが)に加えてオートガイダーも使って、いまやCCDの目で星を捉え、その動きを元に逐一電子回路でモーターをコントロールしてるんだぜ。それでも星が星に写らないのはどういうわけだ。
もしかしたら大事なのは、結局、小手先の電子回路より、ガッチリキッチリ固めた基礎なんじゃないのか。ということで、こんどの機材は1987年製のタカハシである。いやー、気持ちいいわ、コレ。触ってるだけでも気持ちいい(爆)。こんな高精度に加工された、重い鋳物の部品が、なんでただの極望キャップなんだよっちゅーオーバークォリティ。果たして風吹いてなくてそのへんウロウロしなければ、3分ノータッチで、この程度に星が星に写るのだった。
左がいわゆるM42オリオン大星雲あたりを中心とする小三つ星ノートリミング縮小で、右は鳥のアタマ部分の等倍切り出し。ピンは甘めながら、ちゃんと星に見える。
左は上の写真の右上等倍切り出し。さすがペッツバール(とは言わないか。フラットナーレンズ内蔵か)の75SDHF。周辺も星。右はオマケに、いまはいっかくじゅう(こいぬの右下)にいるハートレー。
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