今夜、ベランダで。「なんとなくオートガイドできてるのか? の巻」

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なんかの雑誌だかwebだか忘れたが、新型赤道儀のインプレッションでピリオディックエラー(恒星時追尾精度の値)について触れた上で、"オートガイドがあたりまえの昨今では気にならなくなった"と書いてあったり、まったく別のインプレでも"オートガイドが当たり前のいまではそんなもん(ピリオディックエラーの大小)よりオートガイド時のレスポンスの方が大事だ"みたいに書いてあって、まるでオートガイドは機材さえありゃ誰でもボタン押すだけでできちゃうみたいな印象なんだけど、いやー、コレって結構大変だぞ。少なくともワシは、半年かかってまだ、これで大丈夫だという状態には至っていないぞ。
前回も書いたように、スマートガイダーという機械を入院させているのと、赤道儀を点検に出してケーブル不良が発覚した(つまり現在は完調になった?)ということから、7月にトライしてみた機械を引っ張り出して再挑戦したら、また新たなる問題が出ちゃったわけだけど、でも、前回はつながりもしなかった赤道儀を認識するようになったということは、大きな前進なんである。そこでまたグーグル先生にヤフー先生に尋ねまくったりしてたわけだけど、やはり7月のときと同様に、なんの解決策も見えない。しょうがないので今回は海外サイトまで見に行って探してたら、あったあった、ノルウェーの人のヘルプに対してデンマークの人が答えてた。「Sphinx SXD + Starshoot autoguider = not working」という、まさにワシと同じ状況。そしてなんとASCOMの話題のYahoo GROUPESでの質問なのに、その回答は"ASCOMを回避する"というものだった。

This works! Sorry ASCOM guys, because this way bypasses te ASCOM system. :-)

なんだよそれわー。Sphinxの場合はASCOMでやれっちゅー情報があったから、わざわざASCOMのSphinx driverインストールして、動かない原因をツールやアプリの相性にまで求めて、ああでもないこうでもないと何夜もベランダで過ごしてたのに。
しかしホントなのか? そんなことで動くのか? でまあ、ものは試しとタカハシにオートガイダー対応改造してもらったコントローラーのチェックを後日に回して、今夜もSXDのチェック。どれどれ、とPHD GUIDINGの設定変えてみたら、あれだけコケまくってたキャリブレーションがあっさりとはじまり、やがてガイド星をつかまえてる十字線がグリーンに変わってオートガイドに移行したぢゃないか。そして、重量バランスが悪くて赤緯側がたまにぶっ飛ぶ以外はガイドも安定してるし、星像も、545mm直焦点、5分の露光でこの程度には「点」に写ってるのだった。おまけにPC出すのは面倒ではあるが、PC出しちゃえばPC使ってるだけあってガイド星のピントもしっかり確認できるしガイド動作の状況もグラフでリアルタイムに追えるしで、安心感も大きいのだった。スマートガイダーのPC要らずってのもいいけど、ベランダならこっちの方がいいかも。