朝9時の数値は61nGy/h。昨夜62になってけど、朝に61に戻った。まあこのくらいの数値が、福島でうだうだやってる間の標準値なのかもね。
東電でスポーツチームの主将も務める男性社員のblogが炎上したそうな。
「私たち東京電力社員を非難することはかまいません。しかし、不自由だとか自分たちが被害者だといった考えはやめてください。電気を使え、うちに帰れば家族がいる幸せを感じてください」
そりゃ炎上するよなー。地震と津波により発電所が止まったことで起こった停電は、確かに天災だけど、原発事故と放射能の問題を引き起こしたのは東電だ。福島の農業・酪農・漁業をパーにして、日本列島はもちろん米西海岸まで放射性物質で汚染し続けているオマエらが加害者。ワシらは被害者。被災地のみなさんを思えば計画停電なんか屁でもない、という理屈はワカランでもないが、少なくともオマエらだけには言われたくない、っちゅーヤツである。
ワシもかなり東電をボロクソに書いている。この、なんやかんやの事態を引き起こした第一義的な加害者として、東電には情状酌量の余地など1mmもない。古今東西、最低最悪の企業にめでたくランクインである。しかし、こないだライブのMC(ブリハチだっけミニライブだっけ)でも言ったけど、悪いのは東電ばかりではない。そもそも東電なんて一企業の独断と営利主義だけで、原発なんてもんを作ることなんかできない。ぢゃ、誰が東電に原発を作らせたか。それはGEなど巨大企業の意向を汲んだアメリカであり、中曽根康弘や正力松太郎をはじめとする政治家たちであり、科学技術庁、通産省(いずれも当時)などの役人たちであり、東大工学部の原子力系を頂点とする学者どもだ。
事故直後、東電の社長はこう言った。「想定外だった」。彼らが想定外だというのには理由がある。それは、原発を作るときに”想定”があるからだ。そしてその”想定”を作るのは、東電だけではない。それこそ東電や役所や学者や政治家の利害共同体がよってたかって原子炉設置許可を申請し審査し認可し検査し建設してるんである。福島の場合、そのときに誰かが「津波は5mの想定でいいよね」と決めたというわけだ。誰が言ったかは知ったこっちゃないが、つまり最終的には政官学財みんなが決めたんである。福島の認可が下りたのは、昭和41年(1966年)。想定を考えたのはもっと前だから、1960年のチリ地震による津波の記憶が新しかったはずだ。本震から15分後に、18メートルの津波に襲われたチリ沿岸部。ハワイは10m超、そして太平洋の反対側にある東北も最大6mの津波を喰らって多くの人命が失われたチリ地震。その直後の津波の”想定”が、なんで5mだったのか、なんでそれでGOサインが出たのか。なんで認可が下りたのか。それはわからんけど、つまりこの想定値の決定、東電だけが悪いわけではないのは、まず間違いないだろう。
もはやサンドバッグ状態の東電。それが自業自得なのは言うまでもないが、しかし、それ以外にも霞ヶ関や永田町や本郷あたりに、超A級戦犯がいっぱい隠れているのだ。
僕は官僚支配の最悪の弊害が出たと思っています。
御用学者を集めて意味のない諮問機関や安全委員会を作り結果ありきの意味の無いシステム。
ポストには責任あっても個人には無いからロシアンルーレットのように次へ渡してしまえば安心。
そして今回は渡部恒三とその親戚の現福島県知事による強引な誘致とプルサーマル稼動への許可。
などなど。
政官学財の4者癒着構造による大悲劇だと思います。
べーさん:
いやまあ、おおむねその通りだと思います。