上が午後2時過ぎで、下が6時前。今日も富士の中腹に日が落ちていくのだった。
で、もうみなさん放射線量の話なんて飽きたでしょ。地震だ原発だなんて、なんだかもう、遠い過去の出来事のような気がしてくる。しかし今日の16時の放射線量は60nGy/hで、やっぱり通常の倍近い放射性物質が流れているのだ。そして事態は依然、シリアスな状態にあるのだ。もちろん被災地の復興など、まだ端緒にさえついていないような状況だろう。忘れてはいけない。忘れるわけにはいかない。
それはそうと総務省が「東日本大震災に係るインターネット上の流言飛語への適切な対応に関する電気通信事業者関係団体に対する要請」なんちゅー要請を、電気通信事業者関係団体に対して出したようだ。かいつまんで言えば、地震などに関する流言飛語が国民を不安にさせるから、サイト管理者は「削除を含め、適切な対応を」取れっちゅーんである。ワタシが、”政府はナニも言わないが、きっと福島の原発はこんな状況だろう”とか書くのも、政府の発表と内容が違うならデマだから削除せい、っていうことである。
これはつまり、プロバイダに対する「検閲」の要求であり、「表現の自由に配慮しつつ」なんて書いちゃいるが、紛れもない言論統制である。
デマが飛び交うのは、正確な情報提供がなされていないからだ。外部の団体や企業に要請出す前に、自分たちを何とかするべきだろう。そのうえで、デマなどに惑わされるなと注意喚起するのはいいとしても、こんなアバウトな、どうにでも解釈できちゃうような「適切な対応」を求めるのは、まさに”大本営発表”と同根だ。