辻堂の斎場


本来の意味の斎場ではなく、いわゆるセレモニーホールである。利取兄さん(Hさん)のお通夜である。わずか半月前に、あんなに楽しい会を一緒に楽しんだ人が、もういない。ていうか、あの長丁場の会で疲れさせてしまったのが、この日を早めたのではないかという懸念が拭えない。時間の長さに対する配慮が足りなかったことから、たとえば楽ちんなイスを用意するなんてつまらん気配りさえできなかったことなどまで、いろんな後悔が次々と心の中に吹き出して、まったくもって慚愧に堪えない。せめてあの日のことを、楽しく思い出してくれたのかどうか。いつかアッチで会えたら、不明を詫びつつ聞いてみたいと思っている。

Author: shun

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