今日13時の線量は50nGy/h。先日、原子力安全委員会が、個人を特定できる可能性があるとかいって、福島県の子どもの甲状腺検査の結果を削除した。個人が特定できる可能性があるというなら、特定できる可能性の部分だけ削除すりゃいいのに、やったのはデータの全削除である。情報隠蔽以外のなにものでもない。九電と玄海原発と地元のなんやかんやの資料が、コッソリ捨てられたそうな。これも個人の名前が出てきたら困る、みたいな理屈だったようだが、この個人とは、つまり、悪いヤツのことである。犯罪で言えば、犯人だ。その特定につながったら困るから、というのを、まるで個人情報の保護みたいに話をすり替えてたなあ。もー最近、この国、なんでもありである。
せっかく原子力安全委員会がデータ削除したのに、調べた側が発表しちゃった。いわき市や飯舘村などで1149人の子どもを調べたら、およそ半数の甲状腺から放射性ヨウ素による放射線が検出されたそうな。”最大35ミリシーベルトで、「健康に影響が出る値ではない」”んだそうだが、チェルノブイリだって影響出たのは何十年も先である。いま、安全だと国が言うのは、危険だというデータがないからだ。そしてこんなふざけた事故は、はじめてやらかしてるんである。データなんかはなっから存在しないのだ。福島県は18歳以下だった子ども36万人全員の甲状腺検査を追跡して行うそうな。20歳未満では2年に1回、20歳に達してからは5年に1回のペースで、定期的に検査・健診を続けるんだとか。10年、20年、30年。いまの赤ちゃんは70や80になっても定期的に検査するのだ。スゴイ費用である。こういう費用も原発運用のリスクに加えて、それでもあの人たちは原発を動かそうと思ってるんだよね?