昭和20年のこの日、ラジオの玉音放送を聴いたとき、日本人はなにかを失ったのか。それとも、日本人はもともと、こういうものなのか。きっと両方なのだろう。もともと、そういう民族であったからストッパーが効かないままに無謀な戦争に突入し、そして敗戦とともに、そんな日本民族の最後の拠り所だった、なにか美しく崇高なものを、どこかに捨ててきてしまったのだ。与野党の政治家たち、日本を動かす官僚たち、彼らに飼われる学者たちと彼らの広報を担うマスコミ、そして、そんなあれこれを影で操るものどものいろいろな動きを見ていると、暗澹冥濛なんてのを通り越して、まさに真っ暗けの気分になってしまう。
というわけで、今日13時の茅ヶ崎の線量は、49nGy/hだった。この数字がいつものものに戻り、そして再び跳ね上がる可能性が消えるとき。それが本当の復興なんだろう。