今日のサザンビーチ と、次々出てくる東電の問題


朝9時の線量は47nGy/h。いい天気っちゃーいい天気なんだけど、星は今夜もダメかなあ。
相変わらず経団連は徹底擁護の構えだが、兵糧攻めに耐えてる東京新聞とか、兵糧攻めがあまり効かない週刊誌がスクープ(ホントはスクープでもなんでもないんだけど、大マスコミが敢えて書かないものだからスクープになっちゃう)を連発し、それがWEBなどインターネットメディアを介してみんなに伝わっちゃうもんだから、ちょろちょろと他のマスコミも書き始めたようだ。柏崎原発を動かすと値上げなし、動かせないと電気料金15%値上げ、なんて厚顔無恥な理屈をいけしゃあしゃあと言い出し、いつものように大マスコミを使ってその選択が避けられないような雰囲気を醸成してたところに、第三者委が総括原価方式の問題に踏み込んだ報告を出しちゃって、さあ大変。”直近10年間の原価について、届け出と実績の間に5926億円の乖離がある”などという指摘とともに、責任とって半減した清水社長の退職金がウン億円、ふつーの社員の年金が月額40万円、オール電化の宣伝代から原発推進のばらまき費用、自民党議員パー券購入費まで、なにもかもが原価に算入されてることが、ここにきてようやく、誰もの知るところとなりつつある。ていうか、そんなのウン十年も前からの常識なんだけど、東電の人間は、原価の届け出と実績だけじゃなく、経済観念についても一般人との間には乖離があって、月に年金40万円もらう(=電気料金として顧客に負担させる)ことに疑問を感じていない。なので、ふつーの神経してりゃ、そんなネタあわてて隠すか、ばれちゃったらしょうがない、これじゃ顧客の理解は得られないよってことで値上げなんて寝惚けたことは言えなくなるはずだけど、そんなことはないのだった。世間にこれだけ言われても、ナニがどういけないのか、サッパリわかってないんである。
ついでに、東電webサイトには”過去最大の津波を上回る、地震学的に想定される最大級の津波を数値シミュレーションにより評価し、重要施設の安全性を確認しています。また、発電所敷地の高さに余裕を持たせるなどの様々な安全対策を講じています”とあったわけだが、その東電自身が、設計段階の想定の5.7メートルを超える10メートル以上の津波が来るおそれがあるという試算を”3年前に行っていた“ことも明るみに出た。まあ、NHKも兵糧攻め恐くない会社なので、この程度のことまでなら言えるのかもしれないが、しかし、TVで「実際には15mの津波に襲われ……」とか東電発表数値をそのまま伝えるのはどうかなあ。まるで、もし東電がただちに手を打ってても想定外だった、とでも言いたげである。ウソをつけウソを。東電発表の”津波の高さ”は、資料を良く読めば遡上高である。しかし防波堤などの高さを語るときの”津波の高さ”は、当たり前だけれど波高である。そして東電福島第一原発を襲った津波は、たかだか6〜7mだったはずなのだ。
これだけは、何度書いても書き足りないけれど、これはあくまでも人災である。東電がまともな会社で、まともな安全策を講じてさえいれば、こんなことにはならなかったのだ。もちろん政治も悪い、政府も悪い。これまでの政・官・財・学一体のズブズブドロドロも悪い。しかし、それは東電を免罪しない。何十億もの退職金を役員に払い、月額40万円の年金をOBに払い、それもこれも原価として計上してさらに利益も乗っけられる総括原価方式だったんだから、防波堤を10mにも15mにもできたんである。それをしなかったのは、他ならぬ東電だ。

Author: shun

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