何度か(ココとかココとか)「革るん!」という洗剤を使って洗濯機でガンガン洗ったこともある。しかし、前のはどうでもいいようなハーレーの革ジャンだったのでガシガシやってみる気にもなったわけだけど、こんどのは50年前の製造という、古いG-1。古いわりには驚異的に程度がいい、ていうか、これリプロを当時モノと騙されたんぢゃないのか、っちゅーくらいに革の質感もよく残っているG-1なので、比較の意味もあってプロに任せてみることにしたのだ。
そこで出かけた入谷はKADOYA。このへん来るのって、中目黒あたりに住んでてバイク乗りまくってた頃以来だなあ。上野から昭和通りを北に、あの「上野のKモータースで騙されました」で有名だったK輪を筆頭に、そりゃもうバイク屋とバイク用品屋が○号館とか○○館とか支店数を競いながら、そりゃもうずらりと軒を並べてたわけだけど、いまはまばらに点在するバイク店が往時の面影を残すだけだ。つわものどもが夢のあとってのは、こういうことか。
それはともかく、KADOYAのリフレザーである。バイク雑誌なんかの企画モノで採り上げられて興味があったんだけど、ようやく試す機会がやってきた。WEBサイトなんか見ると、そりゃもう徹底的に、実にきめ細かい作業が行われているようで、かなり興味があったんである。実際にワシも洗濯機に突っ込んだりあれこれやってみたからわかるんだけど、たとえば”数種類のブラシやスポンジ等を使い分け、ステッチやファスナー、シャーリング等の細かい所まで手作業で洗う”とか”除去力の異なる洗剤の使用とブラッシングの力加減は、革の状態と汚れの種類を見極め、職人が判断しながらの作業となる”とか、確かにワシも洗いながら、ここはどーすりゃいいんだろうと悩んだポイントなのだ。洗った革ジャン干すにも、乾いたらぐちゃぐちゃなカタチになってた、なんてことにしないためには、かなりのノウハウが必要だった。”乾燥時の型崩れを防ぐ為、しっかりと形を整えてから乾燥作業へ。型崩れを防ぐ干し方にもノウハウがある”ってのは、まさにその通りなんである。”NASAで研究した経歴を持つ科学者がハイテク技術を駆使し開発した革専用特殊ソープ”ちゅーのが、NASAと皮革製品に一体どんな関係あるんだよ、とか、もしかしたら以前自分でも使った「革るん!」そのものだったらどうしよう、なんて思わないでもないが、その場合はプロの技術と自分の試行錯誤の結果を比較できるから、ま、いっか。てなわけで、KADOYA本店はこのビルの上階にある工場で作った自信あふれる革製品がてんこ盛り。散財したい気分を抑え込みつつ、かなりの時間を費やしてしまったのだった。(^^;
なお、それでも革ジャンを自分で洗濯機に突っ込みたいあなたは、「革専用洗濯洗剤 革るん! 300mlセット
」をどんぞ。