今日のサザンビーチ と原発耐用年数60年!?


朝9時の線量は47nGy/h。そんな数字が、ここ最近の当たり前になっている。当たり前といえば、原発の耐用年数は30年、てのが当たり前だと思っていたんだが、噂によれば新しく作られる原子力安全改革法案では、耐用年数40年と明記されるかもしれないんだとか。さらに、それは最長20年延長できるんだとか。そもそも福島第一も、耐用年数過ぎて使ってたから事故になった、という話もあったほどぢゃないか。その耐用年数を過ぎて、つまり完全に償却が終わってなお稼働させることで利益率を高めてきたのが、原発は発電コストが安い、という神話のベースにもなっているんである。それが事故を起こしたことで、耐用年数をもっと短く考えるべきだ、という議論になるどころか、逆に危険だったことが露呈した現状を追認するカタチでの法案が作成されているとは驚いた。
政府筋は、これを、耐用年数を明確にすることで脱原発に道筋を開くとか詭弁を弄しているようだが、本音は”申請があれば20年延長する”という部分にも表れている。脱原発とか唱える一方で、今後一基の原発も建設されないと仮定しても、最新の原発は2070年あたりまで稼働させ続けようと、この政府は考えているんである。
その最大の理由は、ワシが勝手に思うに、おそらくは廃炉の難しさではないだろうか。そもそも、廃炉になる頃には技術が進化して、廃炉の方法も考え出されているだろう、なんてチョーいい加減な見込みで原発建設はスタートしたんである。ところが美浜原発1号機が1970年に稼働し、それから40年以上が過ぎたのに、原発を廃炉にする技術はでんでん進んでいない。廃炉のコストも思いの外かかる。そして実は、この国ではいまだに、解体が終わった原子炉は一基も存在していないのである。だから、とりあえず10年、先延ばししちゃえってことである。もちろん、10年で廃炉技術が確立できるような見込みなど、なにひとつないのに。

Author: shun

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