朝9時の線量は0.044μSv/h。この24時間は43〜45で推移していた。コピペではない。
今朝の産経新聞の正論も、なかなか笑えたなあ。書いてるのは京都大学教授の山名元。コイツはまあ、いわゆる原発推進御用学者の最右翼。3月9日にも正論欄に、「震災1年に思う」とか題して福島の事故をアッパーカットだと例え、そんなもんには立ち上がれるけど原発停止のボディブローが日本の経済を殺す、みたいなことを書いてたわけだが、こんどは「原発ゼロは危険な「社会実験」だ」ときた。webで4ページにもわたる大論文でありながら、書いているのは「電力供給の不安定と料金の値上げ→深刻な産業への打撃→社会経済全体の疲弊と弱体化」ってことだけである。まるで、経済学の教授が言いそうな内容だ。
で、この山名元は大学でナニをやっとるかというと、京都大学の原子炉実験所で原子力基礎工学研究部門・量子リサイクル工学研究分野の研究室をやっとるわけである。ちょいとググれば”重元素と同位体の化学を探り、先進的リサイクル化学工学を目指す”とか”原子力・核燃料サイクルでの使用済燃料の再処理や放射性廃棄物処理の高度化等の、元素リサイクルや化学処理に関わるプロセスの開発を目指して”とか出てくる。まあ、原子炉そのものではなくて周辺的技術の基礎研究なんだけど、つまりは核燃料の再処理工学の専門家である。いずれにせよ、原発が消えたら、自分たちの研究分野も消えてしまうわけだ。そりゃまあ、なにがなんでも原発には動いてもらわないと困るよなあ。
しかし、山名元がそんな原子力分野の専門家であるならば、ちゃんと原子力の安全性を語ったうえで、原発の再稼働を訴えるべきだろう。これこれこうすれば、ほーら、原発はこんなに安全に稼働できるでしょ。さあ、稼働しましょう。と、それくらい言えてこそ、原発の専門家である。逆に言えば原子力の教授が、原子力の安全性に一切言及することなく原発の再稼働を訴えなければならないところに、そしてそんな寝惚けた意見を”正論”だなんていって掲載しなきゃならない産業経済新聞の狼狽ぶりに、事態の真実が見えてきちゃうのだった。
ご説の方が「正論」ですね。
自分も原発事故直後は至極単純に全原発は即停止だ!という意見だったのですが、色々聞いたり調べたりするうちにただ停めれば安全、全て解決なんていう簡単な問題ではないのだなあと思い知らされています。