今日朝9時の線量は0.043μSv/h。そしてこの24時間の推移は、43〜44である。
もちろん福島を含んで、東北の農産物はおおむね食品としての汚染は基準値以下で、それをやいやい言うのは風評被害で、やいやいいってそれを買わなかったり食べないのは日本人としての「絆」に背く、みたいな言われ方をしているわけだけど、BBCによると、東日本の農業がとてつもないダメージを喰らっている可能性が高いようだ。英語なのでまだちゃんと読めてないけど、They urge the Japanese government to carry out a more thorough assessment of radioactive contamination across Japan before considering future decontamination plans.ちゅーのはまさにそのとおりで、政府はまだ、本気で日本国土がどの程度汚染されたか、調べていない。ていうか、きっとわざと、ちゃんと調べていない。それどころか、それがよくわからんうちに、絆とかわけのわからんこと言って、放射性物質を日本中に運んで放射性物質を拡散させようとしている。その目論見は、きっとフクイチがどれだけの放射性物質を撒き散らし、結果的にどれだけの被害が生じたのか、数十年後に明らかになっちゃうだろう事実の検証を、いまのうちに不可能にしようとしているんだろう。
原発の危険性が明白になったのだから、その原因を究明し、しかるべき手を打って、それから再稼働というのが本来のカタチだなんて、子供でもわかっている。しかしこの国には、それだけは絶対にしたくない勢力がいて、ものすごく大きな力を持っているのだ。首相を辞めさせたり、官僚や閣僚を自在に操ったり、新しい規制官庁ができる前に原発を再稼働させたりできちゃう連中なのだ。そして彼らこそが、先だって野田が生活を守ると強調した、(ごく一部の特殊な)国民なんである。
文科省は市民団体や一部マスコミなどにずっと要求され続けていながら、大飯で予測されるSPEEDIのデータを出さない。出すと、困る人がいるんである。福井県は同じような放射性物質拡散予測図を、「事務の適切な執行に支障を及ぼす」として、真っ黒に塗りつぶして出してきた。みんなが事実を知ると、県がやりたいようにできないから困る、と言うんである。そしてみんなが知るとできなくなるという施策が、みんなのための施策でないのは、もう言うまでもないのだ。
とりあえずこれが、BBCに直リンしたセシウム列島の図。
追記:6月18日15時35分
よく読むと、この地図ほど扇情的な話じゃないようだ。この地図も、よーく見ると2500Bq/kgに安全ラインを引いている。地図の下には、日本政府は5000Bq/kgだとも書いてある。
まーしかし、この数値はあくまでもセシウム137のみの話。134とか、ほかの放射性物質がどうなのかはワカランのだ。