朝９時の線量は0.044μSv/h。そしてこの24時間はほとんど43で、朝7時から44に上がるという推移だった。
「福島第１原発事故 飯舘村民アンケ 「帰るつもりない」３３．１％ ４０代以下は５４％」
全域が計画的避難区域に指定された飯舘村は２２日、村民対象のアンケート結果を発表し、帰村について３３・１％が「帰るつもりはない」と回答した。菅野典雄村長は「想像より良い状況」としたが、「帰るつもりはない」との回答が４０代以下で５４％に上るなど、子育て世代対策などが今後の課題となりそうだ。
(毎日新聞 6月23日(土)11時2分配信)
「「飯舘帰りたい」６割 避難解除や線量条件 村民調査」
帰村意思の質問では「避難解除されれば村に帰りたい」が１２．０％、「放射線量の下がり具合などを見て、いずれは帰る」が４５．５％で、計５７．５％を占めた。
(河北新報 6月23日(土)8時47分配信)
同じ日の報道である。もちろん元ネタはどっちも同じ、飯舘村の発表である。どっちがどうだ、というんではなくて、同じ事実でも切り口によって、これだけの印象の違いを与えることができるんだ、ということを、知っておくべきだと思うのだった。どうもこの国では、素直に人の話を聴いていると、ろくでもない目に遭わされてしまいそうだから。あ、もちろんこのblogだって、意識的に、あるいは無意識のうちに、そういう情報操作のようなことをしているかもしれないよ。
大昔に社会学という怪しい学問をかじった時に、アンケートというものは作成時、集計時、発表時のいずれのタイミングでもどうとでも印象操作できるということを知りました。
マスコミの記事だって、個人のブログだって、作成者の思惑や解釈が反映されるのは当たり前で、情報とはそういうものだという認識を常に持って取り扱うべきですね。
特に情報が簡単に拡散し、入手も容易なこういう時代においては、情報の選別や判断の能力は必須の能力になると思います。