今日朝9時の線量は0.043μSv/h。そしてこの24時間は、43〜44で推移していたようだ。JAXAといえば、もちろん宇宙航空研究開発機構だが、そこが三菱重工業と組んで、放射性物質を”見える化”するカメラを開発したそうな。衛星に積むγ線検出器などを高感度化するなどして、2〜30メートルの距離から放射線の状況がわかるので、屋根や敷地に飛散した放射性物質の除染に役立てられるという。報道によれば「三菱重工はJAXAのほか、名古屋大学などの協力で、カメラのさらなる感度の向上に取り組んでおり、数千万円程度で売り出す計画だ」という。
で、その商品自体は素晴らしいんだけど、三菱はとーぜん、それをビジネスとして設け、その利益からJAXAや名大にカネを払うわけなので、ある意味で産学癒着の見本でもあるわけだ。もちろん研究者が官産学を行ったり来たりすること自体はよくある話だし決して悪いことばかりではない。問題なのは、そういう結果として、まともな管理ができなくなってたり、理性的な判断ができなくなってしまうことが問題なんである。
ついでに三菱重工業は原発事故現場とか除染作業に従事する作業員の”被曝量を半減させられる重機用の座席シートを開発した”という。シート一体あたり数百万円もするらしいので、二次三次の下請け建設会社にしてみれば、間違いなく労働者の健康被害より高額だろう。それでも税金が使える部分では、確実に売れるに違いない。ビジネス記事なので”原発メーカーとして、事故の収束に向けた対応を加速”なんて好意的に書いてるが、右手で原発作って、左手で除染ビジネス。ある意味、これって究極のマッチポンプだよなー。ま、今回ぶっ飛んだ原発は、幸いにして(?)三菱製ではなかったわけだが。