今日朝9時の線量は0.043μSv/h。そしてこの24時間は、42〜44で推移していたようだ。世の中、しかし選挙の結果のたらればで遊んでる場合ではない。株価は1万円を超え、景気回復の兆しと喜ぶ意見もあるが、経団連や電力会社の発言がとたんに強気になったのと同じで、そこには理念も理想もない。あるのは目の前の経済だけだ。福井県議会では、敦賀原発が活断層の上にあると判断した規制委の結論に対し、そんなもんは少人数の専門家による独自の見解だとし、「立地地域の意見を反映した上で国の責任による再稼働判断を求める意見書」を可決した。平たく言えば、カネをくれ、でもなんかあったら国がケツを拭け、という話である。ふつーのオトナなら、なんかあったら自分でなんとかしますからカネください、と言うんじゃないかっつー気もするけど、そのカネはリスク抱えて都市圏を支えてやってるんだから当然落とすべきカネだ、というわけなのだった。
とはいえ、日本原電の敦賀は規制委が「活断層だ」ちゅったんだから、そして自民は「規制委に従う」と公約してるんだから、敦賀は問答無用で廃炉になるんぢゃないの? と思う人が多いわけだけど、それがそうでもないんである。原子力規制委員会は田中俊一委員長含む5人の委員がいるわけだけど、実は委員が委員であるためには、ちゃーんと国会の同意が必要になっている。つまり国会の気に喰わない委員は、否決できちゃうのだ。規制委に与えられた高い独立性とは、つまり役所のコントロールからは離れた、ということ。国会、つまり国民の手に委ねられた、という建前は非常に崇高ながら、その実体は、さてどうなることやら、なのだった。