今日朝9時の線量は0.043μSv/h。そしてこの24時間は、42〜43で推移していたようだ。福島民報の記事によると、放射性物質の汚染状況重点調査地域に指定された県内40市町村で、生活圏の森林除染が完了した面積は昨年末現在、約220ヘクタールで今年度計画のわずか5%にとどまっているそうだ。作業で発生する廃棄物の量が膨大で、仮置き場の確保ができないというのが理由らしいけど、そんなことはやるまえからわかってたことである。そんな広大な面積の葉や草や土を、いったいどこに置くというんだ。万一仮の置き場を確保しようとも、最終的な置き場が確保できていなければ、除染というのはありえないんである。
前も書いたけど、除染というのは、そこにある放射性物質を集めて、どこかよその場所に移すということなのだ。移す場所もないのに除染なんかできるわけがない。つまり、乱暴な話が許させるならば、この狭い国土で除染なんて土台無理なのだ、とも言えるだろう。復興予算に群がったハエのような連中が濡れ手に粟の儲けを出している除染作業。環境省の12年度の除染予算だけでも1兆2千億だとか。このままではそんな膨大な税金が、放射性物質を拡散させるだけの作業に使われてしまう。だったらそのカネを住民に配分し、当該エリアの自治体丸ごと遠くへ移住したほうが経済的だし、ずっと前向きだという話は出ないのかなあ。もちろんこの話は、土地への愛着を持って住んでいた人々の心を一切無視した話ではあるのだが。