今日朝9時の線量は0.042μSv/h。そしてこの24時間は、ずっと42で推移していたようだ。朝日の朝刊によると、規制委の新安全基準骨子案に現時点で適合している原発は、ひとっつもないんだそうな。当たり前である。基準が甘かったから、フクイチ事件が起きたんである。だから新しい基準を持ってきたら、日本中の原発がアウトになるのになんの不思議もない。さらに問題なのは、この規制委の安全基準に盛り込まれた過酷事故対策は、フクイチでの教訓を規範として考え出された厳重なものではなく、実は80年代からすでに欧州の原発では対策し始めていたし、1996年にIAEAが提示した対策そのものだということだ。つまり30年以上前からわかっていた危険性への対策を日本の原発は一切受け入れず、結果フクイチのような惨状を招き、その上でこれから適用しようとする基準さえ、すでに20年近く前の知見だということなんである。
そんな原発だから当然、こりゃ当面動かすなんてとんでもない話だな、とか思うわけだけど、実は再稼働に向けて着々と外堀が埋められつつある。とうとうTPPへの参加も表明しちゃうし、この国はもはや経団連やなんやかんやに牛耳られた、完全なる傀儡政権の手に堕ちたようである。