今日朝9時の線量は0.042μSv/h。そしてこの24時間は41〜43で推移していたようだ。
国の運行停止命令によってトラブルの原因究明まで飛べなくなったボーイング787。”飛べない=カネを生まない”のに、駐機料だの維持費はかかり続けるので、航空機会社はたまったものではない。ていうか、このままでは経営の根幹にも関わりかねない負担増になる。そこで国交省は羽田・成田両空港の発着枠ルールの適用や駐機料の免除などの対策を講じることになった。
これと同じことが、実は電力会社にも言えるのだ。定期検査で止まった原発が、再稼働できない。でも、税金だの維持管理費はかかり続ける。原発止めた分、他の発電量を高めるためにそっちの燃料費もかさむ。身から出たサビ、という部分も大きいわけだけど、経営でものを考えれば、そりゃ電力会社にしたら、たまったもんぢゃないだろう。どこも値上げに走るのは当然だ。
で、問題はそこから先で、自民党政権と電力会社は、そんな原発を再稼働させることで問題を解決しようとしているわけだけど、それはいま、問題点が見えないままに787を飛ばすのと同じことなのだ。
航空会社は、まあ国の運行停止命令も出ちゃいるが、仮にそんなものが出てなくたってきっと787を飛ばさないだろう。問題が解決してないのにヒコーキ飛ばして万が一落ちでもしたら、その賠償も膨大だし、イメージダウンによるダメージは計り知れないものになるからだ。しかし電力会社は、どうもそういう恐怖感は持っていないか、持たずに済む(責任とらなくていい)ことになっているようだ。競争がないというのは、つまりそういうことなんである。