今日朝9時の線量は0.046μSv/h。そしてこの24時間は41〜51で推移していたようだ。ピークは朝6〜8時あたりである。雨が降ってたからなあ。
毎日新聞のWebによれば、7月に再稼働を申請できる原発は、5基程度にとどまる見込みだという。これを多いと思って書いてるのか、少ないと思って書いてるのか、ニュアンス的には少ないと感じているような記事ではあるが、ワシ的にはあまりに多くて驚いた。
もっとも再稼働に前向きな四国電の伊方は、活断層が存在する可能性が小さいことと、加圧水型原子炉には「フィルター付きベント装置」の設置が当面猶予される見通しだとか。出たぞ活断層。先般から活断層があるからダメかも、とかいうニュースをさんざん流しておいて、ほらココには活断層ありません=安全です、という印象操作である。ついでにPWRはフィルター付きベントが要らないってのはどういう根拠なんだろう。ま、もちろんそれにも理由が付いてきて、PWRは沸騰水に比べて安全、てな印象操作が行われるのだろうが、そんなことより、原発の問題点は活断層とベントだけではない、と言うことが、すでにこの記事からはすっぽりと抜け落ちている。
さらに、もっと根本的な問題は、原発そのものの是非を、政府も電力会社も言わないことだ。しかし電事連会長の八木だって、発送電分離なら「原発持てない」と言っている。つまり発電手段としては、原発はペイしないと白状しているわけで、逆に言うと、原発を維持しなければならない理由は、発電での利益以外から生まれているということだ。火力や水力よりコストが安く、政・官・学や立地自治体に湯水のようにカネを突っ込めるほどに原発が儲かるのかというと、実はそうじゃないんである。原子力で発電することそのものが儲かるんじゃなく、原発が存在することで儲かる何らかのシステムがあって、それで儲けているヤツらがどこかにいて、そのカネは電気代として我々が払っているんである。