今日朝9時の線量は0.042μSv/h。そしてこの24時間は41〜43で推移していたようだ。
アメリカNRCがカルバートクリフス原発3号機の建設許可を出さなかったことについて、FacebookやTwitterなんかじゃアメリカでも安全を考えて脱原発の潮流だなんて、抒情的なニュアンスで書かれてるコメントが多く見られたけど、ちゃんと元記事の前半の、筆者の推測部分を抜いて読めばそれが純粋に、ビジネスの問題であることがわかる。要するにあっちじゃシェールガスやら新しい油田開発で火発のコストが下がり、相対的に原発の発電コストが跳ね上がっている。さらに、フクイチによって原発は事故を起こし、巨額の処理コストが発生するというリスクを目の当たりにした。こうなると発電会社の株主は、もちろん原発を忌避する。そうしてアメリカに原発を作りたいのはフランス資本だけになっちゃって、そこでNRCが、アメリカ資本が半分以上ないと建設を許可できない、という判断を下したわけである。
元記事では、その決定が他でもない”311″の日だったことや、その裏にあるオバマの意図などに言及しているが、ま、そのへんのことは置いといて、この記事からは、日本のどうにうもならない面倒な構造が浮かび上がってくる。少なくともアメリカは、核という燃料の危険性だとか環境問題だとか未来の地球だとか人類の責任だとか、そういうモンとは一切関係のない、純粋に理性的に経済的な問題で、原発から離れることができるのだ。しかし日本では、純粋に”原発はどうやら儲からない”という、科学的だったり理性的だったりする判断を、既得権益を握っている何らかの勢力がひっくり返しちゃえるのだ。電力会社のチョンボを政府が国民に肩代わりさせて、それでもみんなおとなしく税金を払い電気料金を払う、この国は不思議な国なのだ。
ってこたー、あれだな。日本の原発をなくすためには、アレしかない、アレ。つまり「外圧」だ。オバマにシェールガスやら火発やらを押し売りしてもらえば、もはや原発なんか回してる場合ではなくなるのかもしれない。