今日朝9時の線量は0.041μSv/h。そしてこの24時間は40〜41で推移していたようだ。
巷では、「はだしのゲン」というマンガの話で持ちきりだ。松江市の教育委員会が、はだしのゲンを閉架図書(子どもたちが自由に閲覧できない)にしたという話で、原爆資料館の人形撤去の問題と同じに、原爆の被害を隠す(=核=原発の被害を矮小化する)意図だなんて話から、果ては教育委員会に素直に従う教師たちの気概まで、アッチコッチに拡散しつつわけのわからん話が展開されているわけだけど、おそらくは教育委員会が問題にしたのは故・中沢啓治氏が自分の体験をもと描いた爆心地の悲惨な状況の絵ではなく、主人公が卒業式で君が代を歌うのを拒否し、日本軍が中国で働いたとある勢力が声高に主張する、残虐行為の記述の方なのだろう。上海あたりにある、反日博物館の展示物そのままのような絵が並ぶ。つまりその部分は、原爆の話ではなく、単なる政治的なプロパガンダだといえるだろう。
このマンガが掲載されてたあのころは、まさに政治的状況がそういう状況(笑)で、連載は少年ジャンプではじまったものの人気は得られず連載終了。しかし政治的思惑から市民(という名のオピニオン雑誌)、続いて日本共産党系論壇誌、さらに日教組の機関誌と連載される舞台が変遷した。と、いう事実を知れば、まあ、はだしのゲンとは、つまりそういうマンガなのだ、ということもよくわかるだろう。
で、ワシはその内容がどうとかいう話を書きたいんじゃなくて、平和だとか、反戦だとか反核兵器だとか、耳あたりのいい言葉の影に、政治的なプロパガンダを潜み込ませていることが多いから、みんな注意しようね、という話である。去年も茅ヶ崎某店の前を通った反原発デモ見てたら、沖縄の基地をなくせとか憲法9条を守れとか、そういうのが紛れ込んでいる。そういう問題も同根である、という議論もあるだろうが、とりあえず「NO NUKES」なんてイメージで人を集めて、行ってみたら反日デモだった、なんて姑息なやり方が、ワシは大嫌いだ。