今日朝9時の線量は0.041μSv/h。そしてこの24時間は40〜41で推移していたようだ。フクイチのタンクの汚染水漏れだけど、さらに高線量の場所がいくつも見つかったそうな。最も高い線量の場所では、1.8Sv/hだ。記事には「１８００ミリシーベルトは人が４時間ほど浴びると死亡する線量だが、ほとんどが透過力が弱いベータ線なので、きちんと防護していれば遮蔽できる」と書いてて、まるで数字はスゴイがたいしたことではない、みたいなニュアンスだ。普通の読者なら、あの、よく見る白いタイベック着てればオッケー、だと誤解しちゃいそうだ。
確かにβ線は”透過力が弱い”とされているが、それはγ線と比較しての話である。β線を遮蔽するには金属板や厚さ1cmもののプラ板が必要で、さらにβ線の遮蔽で発生するX線を鉛で遮蔽する必要があるのだ。そんなもん着て歩いてるヤツはおらんぞ、ふつう。つまりこの記事は、モノを知らない記者が、東電に言われたままに書き、ちょいと裏を調べる労力さえ怠ったのか、あるいはそんなのは知ってた上で東電側の意識操作に荷担したのか、なんだろう。どうやら朝日には、あんまりいい記者がおらんようだなあ。
