今日朝9時の線量は0.041μSv/h。そしてこの24時間は40〜41で推移していたようだ。核汚染は、現在の人類の英知では除去できない。半減期が来ても、それは核分裂が半分になるだけだ。さらに次の半減期が来て1/4になり、また次の半減期が来て1/8になり、そして……ということである。半減期はもちろん核種によって違うが、人間のライフサイクルで考えたら、そんなモンが消え去るのを待ってはいられないのだ。
不幸にして核汚染を引き起こしてしまったら。その影響を最小限に食い止める唯一の方法は、隔離と閉鎖である。チェルノブイリの石棺が、当時の人間に出来る、唯一の方法だったわけだ。あれから27年だっけ。そんな未来に起きたフクイチでは封鎖さえできないどころか、汚染水の流出を防ぐ隔壁を、東電はカネをけちって作らなかったり、政府はそれを黙認したりという、そういうちょっと信じられない話がボロボロ出てくるこの国なのだ。しかも、こういうニュースがこの期に及んで出てくるというのは、たぶん政権の野党対策なんだよなあ。汚染水どうなってるんだ、と叩かれても、その原因はオマエらにあるじゃないか、と言うための。