今日朝9時の線量は0.041μSv/h。そしてこの24時間は39〜41で推移していたようだ。写真は朝8時半。昨日夜の毎日のニュースによれば、原発がブラックアウトした直後、消防車のポンプで送り込んだはずの冷却水は、別の配管へ流れる弁を閉めなかったため、肝心の炉心冷却へは活かされなかったことがわかった。原発がメルトダウンしたあと、建屋内にたまっている水を見て、それでやっと水が違うところへ流れ込んでいたことがわかったというわけだけど、そもそも消防車による注水自体、過酷事故対処の手順書には載ってないそうな。さらにどうせ1号機がぶっ飛んだあとは高線量で、仮に弁を閉めなければダメだと気付いても、誰も弁を閉めに行けなかったそうな。おまけに「仮に注水がうまくいっても、当時の状況から考えるとメルトダウンを止めるのは難しかった」なんて常務がしゃべっている。
つまりこのニュースは、東電は当時、メルトダウンを防ぐ術を知らなかったこと、こんな基本的な情報が、3年たたないと出てこない会社だってことがわかるニュースなのだ。で、柏崎はこれに懲りて弁を電動にしたそうだが、もちろん停電したら、電動弁は動かない。懲りてないんである。
ホントは、こういうふうな事故(事件と呼ぶべきだが)の原因、メルトダウンのメカニズムなんかを徹底的に検証し、その上で万全の対策が立てられるものなら、その上での再稼働の検証なりのステップに進むモンだと思ってたわけだが、どうもこの国は、津波さえオッケーなら、活断層さえオッケーなら、福島以前の知見だけで原発が動かせると思い込んでいるようなのだ。