Zepp DiverCity TOKYO / BOB DYLAN


東京駅で13番線プラットフォームから15番線プラットフォームが見える4分間がアリバイのキモとなったのが、松本清張の点と線。で、それがボブ・ディランになんの関係があるんだというと、とにかくそれほどにボブ・ディランが見えない、という話なんである。
オールスタンディングっちゅーのはもちろん承知で買ったチケットだけど、うーん、あんなにステージが低いとは知らなんだ。平らな床に人がビッシリ立ってるってことは、一番前の方にいるか、めっちゃ背が高いか、あるいは背の低い順に並ばない限りは、人のアタマしか見えない道理。そして実際、ワシの位置から見えるのは、無数の人のアタマと、ステージの上、高いところにぶら下がっている、暗い照明だけである。が、ある瞬間、無数に見えるアタマのスキマから、ピアノに向かうディランらしきものが見えるのだった。
うーん、ドームでは、ステージ全体と走り回るミック・ジャガーが、小さくてもシッカリ見えた。ディランだって以前武道館で見たときは、泪あふれさせる余裕があったけど、こりゃだめだ。ただの苦痛。聞こえてくるボブの歌声は聞いていたいが、ラッシュアワーの電車に立ってるだけと同じ状態からいますぐ抜け出したいという欲求の、さあ、どっちが勝つか。ライブのために高いカネ払ってお台場まで出向いて、なんでこんなつまらんトレードオフに悩まにゃならんのだ。ホント、横で人の背中しか見てないはずのカミサンの機嫌が、あともう少し悪くなったら、それを理由に会場を出ちゃっただろうなあ。(^^; で、結論。ああいう”ライブハウス”てのは、やっぱちゃんとイスがあって、できればテーブルもあって、軽く一杯やりながら音楽を楽しめる場所であるべきだと思うんである。ただ爆音に身を任せてピョンピョン跳びはねて、時にはステージからダイブして、なにかを発散するのが目的のようなライブならともかく、ちゃんと見て聞きたいライブを行うべき場所じゃないよなあ。
あーもうアタマ来た。撮影禁止なんて知ったことか。と、iPhoneで「点と線」を撮って原寸切り抜きしたのが左下。さらに、1万ナンボ払ってんだ、せめてステージ全体の状況くらい見たいぞ、ということで、背伸びして手をめいっぱい上に伸ばして撮ったのが右下である。撮影は禁止である。しかしこれは違反ではない。潜望鏡の代わりにステージを一瞬、見ただけなのだ。(`Д´)(`Д´)(`Д´)


ボブ・ディラン 2014・04・01 Tokyo Live
01. Things Have Changed
02. She Belongs To Me
03. Beyond Here Lies Nothin’
04. What Good Am I?
05. Waiting For You
06. Duquesne Whistle
07. Pay In Blood
08. Tangled Up In Blue
09. Love Sick
10. High Water (For Charley Patton)
11. Simple Twist Of Fate
12. Early Roman Kings
13. Forgetful Heart
14. Spirit On The Water
15. Scarlet Town
16. Soon After Midnight
17. Long And Wasted Years
—encore—
18. All Along The Watchtower
19. Blowin’ In The Wind

Author: shun

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