今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。政府が判断を丸投げしている、つまり公正な他者の判断に従うという顔をするための組織(?)ともなりかねない原子力規制委だが、その新委員に起用されそうな田中知・東京大学大学院教授が、原子力事業者や関連の団体から760万円超の寄付や報酬を受け取っていたそうな。しかし、菅義偉官房長官は、露骨に規定に抵触してるにもかかわらず、問題なしという見解だ。おかしいんじゃないのか。
地元選出自民党国会議員の河野太郎氏もblogで「ちょっと待った、その人事」と題して、「田中知教授は、直近の3年間に「原子力事業者及びその団体の役員、従業員等であった者」は原子力委員会の委員長及び委員には就任できないとする規定に抵触する」と書いている。
で?
そこからが問題なんである。問題を指摘するだけなら、どこのマスコミだってやっている。ワシだってblogに書く。しかし河野太郎氏は、政権与党である自民党の国会議員であり、しかも副幹事長である。だから党内の会議で問題を追求し、間違ったことを言っている官房長官を諌め、原発推進のためだと誰だって看過できる横紙破りな人事を撤回させた、というなら、それこそ我々が選んだ国会議員として素晴らしい仕事をしたと言えるだろう。しかし残念ながら、彼がやったことは、結果しか見えないけれど、ただblogに書いただけ。まさにblogのタイトル、ごまめの歯ぎしりである。そんな歯ぎしりは我々市井のものに任せて、あんたは国会議員に与えられた権能と特権をフルに活用して、ふざけた状態をなんとかするのが仕事なんじゃないのか。