今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は39〜39で推移していたようだ。先祖代々なんて家もあるだろう。長く住んでいた土地が、目に見えない放射性物質で汚染されたエリアでは、なにがあっても、あるいは一刻でも早く帰還したい人も少なくないだろう。その一方で、とにかく人口減を食い止めて県勢を維持したい福島県と、少しでも賠償金額を抑え込みたい国や東電の思惑が一致して、ろくに除染の効果もあがらないままに、帰宅困難地域を居住制限区域に、避難指示解除準備区域に、さらにその解除にと動く。避難指示解除準備区域が解除されると、つまり帰還できるエリアとなり、たとえば月に10万円の“精神的苦痛の賠償”を打ち切れるんである。そしてどうやらそれらの判断に、肝心の放射線量の多寡があんまり関係していない気配がするのはなぜだろう。