今日朝9時の線量は0.040μSv/h。そしてこの24時間は38〜40で推移していたようだ。
ワタクシ、とってる新聞は朝日である。とはいえ、SAPIOも文春も読むわけで、別に朝日が好きだとは思ってないけど、いまの朝日叩きはおかしいんじゃないか。慰安婦の方は、もっと叩くべきだけど、原発の方は、ナニかがおかしい。朝日が認めたのは、ていうか、朝日が誤ったのは、見出しのミスリードである。事実は「命令に違反した」んではなく「命令に誤解があった」というような話だ。なのに、朝日が謝罪しただけで、東電にまったく非がなかったようにイメージが形作られていく。
現場にいた東電関係者650人は、ホントに逃げなかったのか。いまにも原発がドカンとぶっ飛んで、ものすごい放射能がまき散らされ、敷地にいるみんなは大量被曝してチェルノブイリどころじゃない死屍累々、なんてことになりかねない非常事態に、原発の事故なんか想像すらしなかった連中のみんながみんな、敢然と使命感に燃えて崩れゆく原発に立ち向かう、なんてバカな話が、あるわけがない。生命を賭すことを誓って戦場にいる兵士でさえ、逃亡するヤツがいるのだ。言っちゃ悪いが東電の、それも上の方にいるような頭でっかちのエリートたちに、そんな気概があるヤツが多いだなんて、とても考えられない。ホントにそんなヤツがいっぱいいたら、あんな責任逃れの体制で原発を動かして原発の底を抜けさせ、事後処理に汲々とするわけがないのだ。命令がどこでどうズレたのか知らないが、これ幸いと逃げ出したヤツだっていたに違いない。
それに、東電の誰が逃げたか戦ったかとか、そんなことは実はどうでもいいことで、吉田調書から得るべきものは、たとえば原発がいったんぶっ飛びはじめると、もはや人間のチカラではどうにもならない、ということだとか、原発の事故というものに対する知見である。
朝日は言うまでもなく、問題だらけの新聞である。しかし、朝日が間違いを認めたり、朝日を叩くことは、原発再稼働の免罪符にはならない。