今日のサザンビーチ と今日の放射線量


今日朝9時の線量は0.040μSv/h。そしてこの24時間は39〜41で推移していたようだ。
1F(フクイチ)が東電の不作為によってぶっ飛んだとき、当時の吉田所長は4回、死んだと思ったそうだ。特にひどかったのが2号機がぶっ飛ぼうとしているときで、イメージしたのは「東日本の壊滅」だったという。ていうか、あのころ、ちょいとは原発の理屈を知ってるやつなら、誰だってとっくにメルトダウンしてると思ってたし、1Fを中心にチェルノブイリのときとと同じ大きさの円をコンパスで描けば、東日本壊滅どころか、日本の終了だった。時の首相、菅直人も東工大の応用物理を出ているのだ。同じことをイメージしたから、現場へヘリで飛んだ。怒鳴り散らしただの、指揮官が現場を離れただの、後からヤイヤイ言えるのはそれが過去の話になったからで、朝日のミスリードをつかまえてまたぞろ当時の政権の対応を揶揄するのは、総選挙をにらんだ政治的意図があると疑われてもしょうがないだろう。
しかし問題は、そんなことではない。吉田調書はそもそもなんだったのか。事故調の聞き取り記録である。では事故調とはなにか。1Fがぶっ飛んだ理由をあらゆる側面から調査・分析し、二度とそういう事故(事故じゃないと思うが)が起こらないための方策を確立させる提言をするための委員会である。だからこそ、非公開が原則で事情を聞いてるし、だから朝日の記事が問題になったわけだ。それがいつの間にか単なる朝日叩き、政権叩きになっちゃっている。その一方で、肝心の原発ぶっ飛び事件から得られたはずの、原発の抱えるハード、ソフト両面の問題に関しては、すべてがなし崩しのままに再稼働へまっしぐらだ。
消費増税の是非を国民に問う、なんて、ほんとはどうだっていい話なんだろう。本気で消費税の問題を国民に問うなら、景気回復にフルブレーキをかけた8%への増税を5%に戻すかどうかを問うべきで、8%に上げたのは問わず、来年に予定されている10%への再引き上げの是非も問わず、単にその時期を先延ばしするかどうかなんて瑣末な問題に、衆院を解散する義などあるわけがない。世論に反した原発再稼働と、異論噴出の集団的自衛権の法整備で支持を失う前に選挙して、4年間の時間を稼ぐ。そうすれば次の選挙までに、落っこちたポイントを回復しておくこともできる、という計算だ。ついでにカネの問題で辞めた小渕らに禊ぎのチャンスを与えることもできちゃうしね。

Author: shun

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