今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜42で推移していたようだ。
それにしてもこの国のやることは、ほんとに不可解なことが多いよなあ。4年前の原発事件のとき、せっかく政府がSPEEDI(「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム」というのだ)のデータを持っていながらマトモに公表されなかったり福島県がそれを握りつぶして、わざわざ汚染のひどい方向へ逃げた人が出ちゃうなど避難の混乱を招いたわけだ。だから当然、次回はちゃんとSPEEDIのデータを上手に活用して、住民の安全をよりシッカリ確保できるように施策を整備する、というのが当たり前の発想だと思うんだけど、規制委はそのデータを不適切として緊急時に「SPEEDIによる計算結果は使用しない」としている。風向き次第で汚染エリアが変わるなんて予測が困難だ、というのが理由だと言うから呆れ返ってしまう。それをなんとかするために、昭和61年から研究が続けられ、スパコンが活用され、1Fでその有用性が証明されたと思ってたんだが、規制委は「SPEEDIの予測データで避難すると被曝リスクを高める」と言っている。さらに川内が「実測値なら混乱なく、より確実に避難できる」、高浜町が「実測値の方が(避難の際に予測の)精度が高いと思う」とか、規制委に同調しているのは原発立地自治体ばかり。実測値でドカンと数値が出てから逃げたんでは遅いからSPEEDIが研究されてきたんじゃないのか。原発受け入れた自治体がそういうことを言うのは、つまりスタンスが住民側ではなく、原発側にあるんだろう。あるいは住民の不安を煽るくらいなら、知らないうちに被曝させた方がマシだという判断か。記事によればSPEEDIの研究予算は、27年度予算で7割減。政府はSPEEDIを手仕舞いするつもりのようだ。やはり、ヤバいデータを表に出したくない勢力が頑張ってるとしか思えないなあ。