今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜43で推移していたようだ。ピークは昨日の13〜14だけど、昨日10時から今日未明まではずっと40超の推移。
例の転んだロボット、っちゅーか自走カメラと呼ぶべきだと思うけど、現場に降りて十数メートルは行程を進んでたようで、東電がその動画を公開した。いやあ、すごい世界だなあ。測定器の誤差もあろうが、それでも瞬間的には25Sv/hである。ミリもマイクロも付かない、シーベルト。十数分そこにいたら、みんな死んじゃう。そんな高線量の世界を生きてるうちに映像で見られるなんて、理科少年だった昔には思いもよらなかったわ。
かなりの防護を施しただろうに、それでもガンガン飛び込む放射線が画面をザリザリに荒らす。濛々と舞う水蒸気。しかし現場の温度は摂氏20度程度。ちうことは、そのはるか下では、溶け落ちた核燃料が少なくとも100度以上の熱を発して、流れ込む水を蒸発させている。つまりそのおかげで、核燃料は絶えず冷却され、同時に外気から遮断されて放射性物質を内部に閉じ込めているのだろう。そしてこの映像を見る限りでは、格納容器内に注水されている気配はないから、溶け落ちた核燃料の量と流れ込む地下水の量の絶妙のバランスは、おそらくはまったくの偶然に保たれているのだろう。これぞまさしく、神の采配である。あ、いや、もしかしたら御仏のご加護かもしれないが、間違いなく言えるのは、そこは安倍の「アンダーコントロール」にはないということだ。ということはもしかしたら、なにか地殻変動だとか、あるいはその効果は不明だが凍土壁などによって流れ込む地下水の量が変わるなどバランスが崩れると、新たな不測の事態が生まれる、なんて可能性も残されているのかもしれない。