今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。先般、高浜原発の運転停止の仮処分を言い渡した福井地裁の判事に関して、池田信夫がボロクソ書いていた。この人はゴリゴリの再稼働主張者で、基本的には、起こり得ない確率の事故を恐れて莫大な経済損失を生み出すのはバカだ、という主張なのかな。で、もちろんそういう主張にも一理あるのだ。いまの状況が、物事はナニも解決しないままに、解決の方向さえ描けないままに、ただ大きな経済損失だけが生じ続けているという、実にばかばかしい状態で宙ぶらりんになっているのは紛れもない事実である。
それはともかく、この記事ではまるで、高浜原発の運転停止を命じたから「左遷」されたようにも読めるが、それは違うようだ。この仮処分を決定した樋口裁判官は、もともと名古屋家裁に異動するのが決まってたところに、この審理を担当したらしい。つまりこの裁判官は、たぶん去年5月の大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決を出して、飛ばされるのが決まってたのだ。と、そういう意味では今回の仮処分決定は、出るべきして出た決定だったんである。
池田信夫は”新規制基準の基準地震動について「緩やかすぎて、これに適合しても原発の安全性は確保されない」と断定して、規制基準を否定した。これは原子炉等規制法違反である”とも書いてるなあ。司法権の定義は横に置いといて、しかし、規制委の田中委員長自ら、「新規制基準を満たしたから安全とは言えない」とか「世界一の安全基準という言葉は政治的な発言」とか言い放っているんだが。委員長も道義的には原子炉等規制法違反か。w