今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は37〜51で推移していたようだ。ピークは昨夜22時。震災から10年以上も前の1999年、国土庁(いまの国交省)は「津波浸水予測図」を作成しており、それによれば福島の原発は8mの津波で完全に水没すると予想されていたそうな。そもそも東電も、新しい知見でさらなる波高を検討したわけだ。つまり20世紀の段階の知見で、世の中、1Fを襲う津波は想定されてたような低さではない、とみんな思ってたということである。5.7mの津波を想定して作った1F。記事には”同原発を襲った津波は約13メートルだった”とあるけど、写真を見る限り、6〜8mじゃなかったのか。なんにしろ、吉田所長らが原発管理者として成すべき安全対策を、はした金をケチって怠るようなことがなければ、あんなことにならなかったのだ。
そして、これも日本の不思議なところだが、この記事、なぜか神戸新聞である。神戸在住のライターが内閣府に情報公開請求して明らかになったからでもあるが、このライター、国会事故調の協力調査員を務めている。神戸新聞に掲載されるということは、それなりの情報発信をしてると思うんだけど、朝毎読などの全国紙もNHKも民放キー局も、みーんなスルーである。後追いがあればいいが、なければつまらないプライドが報道をねじ曲げているか、さもなくばある種の協力体制があるということかもね。