高校生のとき、すげー欲しかったバイクである。このころのヤマハは、車名でモノがわかる仕組みになっていた。アタマのアルファベットが排気量で、Fが50、Hが90、Aが125、Dが250でRが350。2つめのアルファベットは、XがロードスポーツでTがトレール(オフロード)である。逆にTA125のようにアタマがTになると市販レーサーだ。
高校生だから、ていうか、もともとワシがそんなヤツだからかもしれないが、FXとHXはフロントフォークにダストブーツがかぶってるんだけど、AXから上の機種はチェリアーニ(セリアーニ)式のテレスコピックフォークが付いてて、それがサイコーにカッコよかったんである。そのころは、チェリアーニてのがイタリアのメーカー名で、その何年か後に使ってはいけない虎の子を全部ブっ込んで乗ることになるドゥカティのフロントフォークにブレンボのキャリパーとともに装着されてたか後付けしたのがそれだ、なんてことは当時は知る由もなく、そのころすでに実用車みたいで不細工というイメージだったプレスバックボーンフレームのFS-1を友だちから借りて乗ってたりしたのだった。
とまあ、そんなことを思い出しちゃうAX125が、某店チョーご近所のガレージに隠れてたとは知らなんだ。TAと同じ2リーディング式ドラムブレーキが、いま見てもカッコいい。これがTA250とかだとダブルパネルになるんだっけ。そりゃ350とか500からだっけ。水冷になったTZからだっけ。もー、記憶はまだら模様だ。(^^;