今日のサザンビーチ と今日の放射線量


今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜49で推移していたようだ。ピークは昨日朝9時で、雨がやむとともにいつもの数値へと落ち着いたようだ。
今日の朝日の「プロメテウスの罠」は、国会事故調に対する勝俣(参考人)の証言だった。
新しい知見による想定以上の津波の可能性に対する対策に関して”私自身まで上がってきた話じゃない”としたうえで、あとから部下に聞いた話として、2008年の社内の試算で最大15.7nの浸水高を検討したことに関して、”10mを超えるような津波が来るとは率直に言って思っていなかった”が”いろんな所見が出始めたんで、ひとつちょっとやってみたというだけ”だと証言。で、検察はそういう巨大津波の予見は難しく、また2008年の段階で対策工事を決定しても2011年の津波に間に合うとは限らなかったこと、そしてそういう検討そのものが勝俣の”耳には全然当時届いていなかった”と言ってることなんかを総合して起訴を見送ったのだろう。知らなかったんだから罪に問えないということだ。
しかしそもそも、問題は予見できたかどうか、とか、可能性を知ってたか知らなかったか、とか、そんなこっちゃないんだよな。その津波が、本当に来るかどうかなんて、神でもない人間にわかるわけがない。ただ、何度も書いてるように、2008年に東電が検討する以前にも、1Fが津波に耐えられないとする複数の予想が出ていた。それもたかが十数メートルの津波だ。ということは、それに対応することは、ゼロリスクを求めるなんて非現実的なことではないし、それどころか東電の企業規模からすれば簡単に対応できた対策のはずなのだ。
それを放置、というか黙殺したのが吉田所長たち東電の原発管理責任者たちであり、つまり東電には核を扱う責任だとか安全を求める姿勢が欠如していたということなのだ。無為無策を原因とする事件を起こしたのなら、そんな会社いしたトップに責任があるのは自明だろう。
最終的には検察審査会が2度目の強制起訴を決定しているが、その罪名は業過致死傷だ。まあ、その罪名で告発されたからそうなんだけど、ホントはもっと社会正義や企業倫理に対する罪とか、安全意識の欠如に対する罪だとか、そういうジャンルの罪で裁かれるべきだと思うんだよなあ。

Author: shun

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