今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜51で推移していたようだ。ピークは昨日朝9時。
当時、原発利権村のメンバーだと言われた保安院。その保安院でさえ原発事件の2年前、東電の津波対策があまりにひどいのを指摘し改善を要求していたこと、しかもそれを東電が拒否していたことが、政府事故調の調書から明らかになった。ポンプが水没してダメになるから、2F(福島第二原発)のように重要施設を建屋内に入れたらどうかと審査官が言ったのに、”「炉を止めることができるんですか」と拒否された”んだそうな。
毎日も産経もほぼ同じだから、もちろんいわゆる政府からの発表なんだけど、しかしこれが、いったいなんでいまごろ発表されるんだろう。なにかほかの事で言うことを聞かないとか逆らったとか、そういうのでバラされたかな。それにしても、事故調の活動時か、せめて報告書がまとめられたころに発表されてたら、東電に対する風当たりはいまと比較にならないくらい強かったはずだから、ま、ほとぼりも冷めてきたし、そろそろいいだろう、という判断の上なんだろうなあ。朝日がこの件を報道してないのも、なにか理由があるのかどうか。
そもそも失敗学の畑村洋太郎を委員長とした政府事故調は”従来の原子力行政から独立した立場で、国民の皆様や国際社会に対する公開性を重視し”て2012年7月に最終報告を提出し廃止されたわけだが、あれから3年以上たって政府が”聴取結果書(調書)のうち5人分を新たに公開”するという状況が、まったく理解できない。そんなもん、最終報告書とともに、資料として公開するべきものだろう。それがまあプライバシーの問題はあるにせよ、政府のある種の意図にしたがって、小出しに公開されている。いったいここは、どこの国なんだ。
さらにこの政府事故調の報告書は基本的に、東電が想定以上の津波を検討しながら対策を怠った、という指摘をしているんだけど、結構個人の名前や発言内容などまで踏み込んだ記述が多い報告書に、こんな重要な証言が抜け落ちてるのはどうしてだろう。
ついでに言うとこの今年9月24日時点のヒアリング記録は、政府のWebで公開されているけど、前回5月14日にも5人追加され、今回5人分追加されて、やっと246人。770人からヒアリングしてると言うから、あと500人。どんな爆弾発言が隠されているんだろうか。ていうか、4ヶ月で5人。ってこたー1年15人。いったい何年かけるつもりなんだ。