今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。
昨日、1F1号機建屋カバーの屋根パネルが全部外された。せっかくカバーしたのをなんで外すかというと、ぶっ飛んだままだった瓦礫を除去し、燃料プールに放置されたままの核燃料を取り出そうというのだ。もちろん屋根が空いたから、ただちに燃料が取り出せるわけではない。続いて壁を撤去したり防風シートを設置するなどに5年。2020年度中に燃料取り出しに着手するのが目標だという、先の長い話である。
しかしそもそもこの原子炉建屋を覆うカバーは、放射性物質の飛散を抑える応急措置として2011年に設置されたもの。4年近く経って線量が激的に下がったわけでもないのに、撤去しちゃっていいのか。しかも奇怪なことに、カバーの屋根を全部外したのに、東電によると、7月28日からの作業開始後から作業完了まで、”放射性物質濃度を監視しているダストモニタや敷地境界に設置してあるモニタリングポストに有意な変動は”なかったという。ということはつまり、この大仰な建屋カバーは放射性物質の飛散を抑えるのにまったく効果がなかったか、さもなくば”有意な変動がない“という東電の数値が嘘か、ということだ。どうしてマスコミ報道、そこんところの言及がないんだろう。