今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜43で推移していたようだ。ピークは深夜2時。
投下した資本を回収し終わった施設を動かし続けることが、もっとも利益率がいいわけだけど、76年3月に運転を開始した美浜3号機を、関電はなんとかさらに20年動かそうと、必至で工作を続けている。
美浜3号機と言えば10年くらい前、二次冷却系の復水系配管が破裂し、5人死亡、6人重軽傷という大事故を引き起こしている。なんと肉厚10mmもあったパイプが、30年近く使ってるうちに流れる水に削られてわずか1.4mmにまで削られていたのが原因。原発といっても所詮は機械だから、長く使ってればあっちこっちが痛み、摩滅し、あるとき予想もしなかったどこかがぶっ飛ぶのだ。
たまたまこのときは、ぶっ飛んだ場所が二次冷却系だったので放射性物質は漏れなかったが、経年変化による疲弊は、炉心だって同じ。そしてぶっ飛んだときの被害がハンパじゃないから、40年で廃炉という最低限の基準があるわけだ。39年過ぎ、なんとか無理くり滑り込んででもあと20年動かそうというのは、仮に間に合って違法ではないにせよ、意識としては脱法なのである。