先日まで付けてたCVキャブは、アイドルくんのようなノブが生えていて、暖まるまで高めで回し、そして落ち着いたら回転下げて三拍子、なんてことをやってたわけだ。さて、こんどのEキャブではどんな感じかな、とメットかぶってジャンパー着て、まず空キックを3発。続いてスロットルを3回煽ってガスをシリンダーにくれてやってから、キックを1発、2発、3発。あれれ。4発5発6発。あれれ。7発8発9発10発……。か、かからないぞ。セルを回してもダメ。バッテリー弱ってきたのでキックに戻してさらに数十発。マフラーにガスの臭いはするし、プラグはカブってないし、火花も飛んでいるけど、かからない。しょうがないのでクルマのバッテリーつないでセル回しても、初爆さえ来ない。こうなったら最後の手段、S元さんに電話である。(^^;;;
「エアクリ外して、ガスが吹いてるか見てください」
いやー、先日ふつうに乗って帰ってエンジンを止め、あれから変わったことがあるならアイドルスクリューの位置だけなんだが。とか思いつつエアクリカバー外してエア通路のぞきながらスロットルを開けると、ドピュ。もう一度開けると、ドピュ。なーんだ、やはりなんの問題もないじゃないか。
しかしわからん。ガスも出て、正常なプラグに火花も飛んで、エンジンがかからない理由がわからない。おかしいなー。と、もう一度セルを回してみたら、ドドン。あ、かかった。しかも、なぜか前回乗ったときよりアイドリングが安定して、キレイに三拍子を打っているような。
再びS元さんに電話して報告すると、S&S、たまにそんなことになって、エアクリ外したりすると加速ポンプ正常に動くようになったりするそうな。うひゃー。
「まあ、落ち着くまでですよ」
果たしてかかったエンジンで走り出してみれば、アクセルレーション、先日より一皮むけた感じ。さらに先日は、開けてるか閉めてるかのときは気持ちいいけど、パーシャルのフィーリングがイマイチだったんだけど、それがずいぶん改善されてるような気がするぢゃないか。気、だけかもしれないが、あれかなあ、やっぱキャブにも“鳴らし”が必要なのかもなあ。考えてみりゃ当たり前のような気もするが、思えば乗ってるバイクのキャブをぜんぜん違うタイプに替えるのなんて、初めての経験なのだった。