今日朝9時の線量は0.040μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。
池田信夫が続いて「こども版メルトダウンって何?」という記事を書いていた。なにがこども版なのかよくわからないんだけど、wikiによると、と記述し、英語版wikiの「Nuclear meltdown」がリンクまでしてあって、そのうえで
(前略)
1.冷却水が失われて燃料棒が空だきになり
2.制御棒が挿入できずに緊急停止に失敗し
3.ECCS(緊急炉心冷却装置)が作動せず
4.燃料棒が過熱して2700℃(鉄の融点を上回る)以上になり
5.溶融した核燃料が圧力容器を貫通して格納容器に漏れ出し
6.格納容器も貫通して外部の地下水などと反応して水蒸気爆発し、
7.原子炉を破壊して高温の放射性廃棄物が大気中に出て周辺に降り注ぐ
という深刻な事故をさすのが普通(後略)
と書いてるんだけど、うーん、どこに書いてあるのかな。ワシ、英語弱いから(笑)、その7段階の進行分類と、7まで進んだらそれをメルトダウンと呼ぶ、というのが、うまく見つけられないなあ。
メルトダウンはインフォーマルな言い方で、技術用語では”Core melt accident”と”partial core melt”と言うとは書いてあるから、それをもって1Fのはメルトダウンではない、といってるのかと思ったら、1Fは3でECCSが作動したから、“メルトダウンとは違うタイプの事故”だと言ってるようだ。
さらに“格納容器の中には収まっているので5の段階で止まっています”と書いてるけど、もちろん誰も見たやつはいない。とはいえ健全な格納容器に溶け落ちた核燃料が収まってれば、上からじゃんじゃん入れた水はどこかに消えたりしないし、地下水がこんなに汚染されることもないように思うけどね。
まあ、確かにメルトダウンという言葉はもともと技術者が俗語的に使ってて、映画チャイナシンドロームで一気に有名になったように覚えている。しかし、つまりは1Fで起こった事象を、英語の正しいテクニカルタームでCore melt accidentと言おうがpartial core meltと呼ぼうが、それを日本ではみんながメルトダウンと言うってだけの話だ。ていうかアメリカでも、ふつうにメルトダウンと言うし、それは言葉がとして正しくないとかいうヤツは、日本同様にたぶんかなり偏屈なヤツだろう。現に英語のwikiでスリーマイルの事故のページを見れば、メルトダウンという言葉が9回も出てくるぞ。
池田という人、昔からとっとと原発動かさないとカネの無駄だとか、1mSvのせいで帰還が進まなくて経済的損失だとか、まあ、経済評論家らしいからそういう立ち位置でものを見、考え、書くのは当然のことなのだろう。
そういや原発あんまり関係ないけど、Twitterで江川紹子が「高市早苗総務相が言及した「停波」は憲法違反 憲法学者ら見解表明(全文)」てのを流してたのに「だったら高市を批判しないで、放送法を改正しろというべき。」とReTweetしてたけど、こりゃ全面的に同意である。w