今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜39で推移していたようだ。
5年前の3月12日、昨日も書いたように、あるベテラン作業員が大量被曝と引き替えに手作業でのベントに成功。その後に水素爆発で建屋上部はぶっ飛んだけど、格納容器は守られた。しかしもちろんそれは、あのとき、格納容器のどこかがドカンと穴が空かなかったというだけの話で、冷やされなくなった燃料棒は溶け落ち、最終的には格納容器の底を貫通した(と思われる)。13日には、終わった1号機に続いて3号機も高圧注水系が停止、燃料棒が露出しはじめたのだった。
それにしてもあの爆発シーンは衝撃的だったなあ。ふつうの建物ではない。原発だ。なにも知らない人間が、核爆発かと思ってもしょうがない。逆にちょっとは知ってる人間なら、中でナニが起こったかは、みんな知っていた。
もはや東電に、打てる手はなかった。放射性物質の拡散状況だけが、地元の最重要情報だった。それを知り、正しい、ぶっ飛んだ原発の行く末を知れば、みんな逃げられた。なのに東電も政府もマスコミも、大本営発表の垂れ流しに終始した。しょうがないのでちょっとは知ってるみんなは、1Fの炉の構造図から福島県の気象情報まで、ドイツやアメリカのWebサイトから入手していたのだ。ワシはあのとき、日本のマスコミが思考停止して自死を選んだのかと思った。しかし、やがて気付いた。そもそもマスコミは、政府や東電と一心同体の、経済界の一員だったんだ、ということに。
