今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間はずっと38で推移していたようだ。
世の中には保険っちゅーもんがあって、火事とかクルマの事故とか、あるいは盗難や破損などの動産の保険とか、まあありとあらゆるモノに保険がかけられる。結構大きな工場だとかも、その建物や機械などは保険に入っているだろう。では、発電所はどうだろう。原発は保険に入れるのかな?
保険料は、支払いが多いか少ないかで決まる。たとえばワシ、前にワーゲン乗ってたわけだが、コイツ、保険料がその年で結構変わったんである。もう、数が少ないから、誰かがデカイ事故でもやらかすと、翌年に料率が上がるのだ。逆に言えば、事故のない相手は、保険料を安くしても保険会社は儲かる。自動車保険が、運転年齢が高く、家族に限定するなどすると保険料が激的に安くなり、さらにリスク細分型保険では年間の走行距離が少ないほど保険料が低かったりする。
だから原発がそんなに事故が少ないものなら、保険会社だって、安心して保険を受け入れ、安い料率を設定するだろう。ホントに10万年に1回しか事故が起きないなら、1回に払うカネを10万で割って、それに利益乗っけた保険料を設定すればいい。仮に1回10兆円払うとして、10万年で割れば年間たった1億円だ。原発日本だけでも数十基以上あるんだから、そりゃいいマーケットなんじゃないのか。
原賠法では、原発事故の責任は一義的に事業者にあり、賠償資力が無ければ原発を運転できないことになっている。そしてクルマの自賠責のように、原子力保険に加入のない原発は一切の運転ができない。となれば保険会社はウハウハかというと、しかし実際には、保険会社が束になった「日本原子力保険プール」が、再保険をかけまくりつつ原子力保険を受けている。ついでにいうと一般の家屋の保険だって、原子力災害は免責になっている。風水害や地震と違って、特約も用意されていない。つまり、保険会社は、原子力事故は起こると思っているし、原発のヤバさがよくわかっているのである。