いやまあ、公共交通機関てのは道路の利用も含め、いろんな人がいろんな利用をするから、いろんな衝突が生じるのはしょうがないんだけど、しかし、最近、ヘンな出来事が増えてきてるような気がするんだよなあ。言い換えれば、ヘンなヤツが増えてきた、ということか。自分のことは棚に上げて、だが。ワシがたまにしか利用しないようになったから、そう感じるのかもしれないが。
東海道線は改悪により(笑)東京駅で乗っても混んでるが、奥に詰めて立とうと思った目の前のロングシートに座ってる、床にカバンを置いて足で挟んでる若い小柄な女が、なぜか膝を伸ばし、足を前に投げ出している。小柄なので長くもない足だけど、それを避けてはさすがに立てない(通路の真ん中に立ち、お辞儀するみたいに前に上半身を傾ければつり革も持てるが、そりゃなんの拷問だ、という姿勢である)ので、ちょっとその足、引っ込めてくれないと前に人が立てないと注意したら、なんちゅーんだ、ワシを睨み付けるんである。で、足を引っ込めない。おいおい、周りを見れば電車が混んでいるのがわかるだろう、と言っても抵抗する(笑)。困ったなあ。たくさんの人が立っているのが見えるだろう、キミはアタマがオカシイのか? とまで言うのだが、一重まぶたの、ちょっと顔がアレな娘なんだが、なんちゅーんだ、凄むというのか、不満を表現しているというのか、そんな表情をするとますます醜悪な顔になっちゃうからやめた方がいいよ、と思わず言ってあげたくなるんだが(そりゃ大きなお世話か)、まあ、そんな顔で何度もワシをにらみながら、ようやく、露骨にイヤそうに足を引っ込めて、それでワシは普通に立ててつり革持って、大船までケータイで新聞読みながら過ごせたわけだ。なんか膝を曲げたくない理由でもあったのか。ｗ
まあ、投げ出してる足を引っ込めろと言われて抵抗する娘にも驚いたが、やがてその娘が、ワシの足にカバンぶつけながら持ち上げて、保育の教科書を取り出して勉強をはじめたのには、もー、本気で驚いた。キミ、保育士を志望しているのか。それはダメだぞ。日本のこどもがダメになるぞ。まずはキミが、保育園から行き直して、人間の基本的なことを勉強した方がいいぞ。
で、大船でライブもはねて、また下りに乗って茅ヶ崎着。そもそもこんな時間の階段は登る人の方が圧倒的に多くて、たくさんの人が電車からはき出された直後なんか、階段の下りの側も人がどんどん登っていくけれど、もちろん電車乗ろうと階段を降りてくる人だっているわけだ。で、下り側を登ってる人たちは、自分たちがルールを守ってないという意識があるから、下りの人を優先させながら登っていくわけだけど、そんななかでひとりの若い坊主頭のサラリーマンが、下り側の階段の壁寄りを、登る人を避けながら降りてきた人に自ら当たりに行くように寄っていって、チンピラの因縁付けのごとく肩を当て、降りてきた人を鬼の形相で睨み付けている。チンピラならそのあと、痛い、骨が折れた、脱臼した、カネよこせ、と言う目的があって当たりに行くわけだが、このサラリーマン、振り返って睨み付けながら、階段上がっていくわけだ。わざわざ降りてくる人に当たりに行く理由がわからん。こりゃコイツの、一種のストレス解消なのかなあ。ストレス、増えるだけだと思うが。
