今日朝9時の線量は0.038μSv/h。そしてこの24時間は38〜45で推移していたようだ。ピークは昨日の朝9時。雨が止むとともに数値は下がり、14時以降はずっと38で推移していたようだ。
今日の天声人語は石棺の話だった。機構は文書から「石棺」という言葉を削除し、なかったことにした。ただの言葉狩りである。5年たって、誰も近づけない。あらゆる僥倖に恵まれて、なにもできなかったのに、いま現在の1Fからは、少なくとも地表上には、膨大な放射性物質が拡散していないのをいいことに、除染だの燃料取り出しだの、夢物語をみんなで信じ込もうとしているが、この先何年、何十年、天変地異から経年変化まで、建屋が崩れる要素はいくらでもあろう。いま、うまい具合に比較的健全な地下で水につかっているデブリが、なんかの拍子で露頭したとき、石棺以外の放射線を遮断する手段が思い付かなかったとき、石棺という言葉が突然に復活するのだろうか。あ、違うか。別の言葉にすればいいんだ。え、石棺? 違いますよ、これは石舞台ですよ、とか。あ、三角錐にして、これはピラミッドですよ、ってのがいいかも。観光名所にできるかも。
しかし天声人語も書いてるけど、そんな、現代科学でも手さえ出せない問題は放置したままで、一方の原発の再稼働は粛々と進む。ついでに、とっくに引導を渡された原子力機構だけど、もう自分は死んでいる、とでも思っているのか、点検を2カ月間放置し、警告表示は作業担当者が無視していたそうな。まあ、文科省自体が、機構に代わる新たな受け皿を作れと規制委に勧告されてるのに、その期限をすぎても無視し続けてるわけだ。そりゃ親分がそんなのだから、子分になにを求めるんだ、という話だよなあ。