今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜45で推移していたようだ。ピークは台風が北へ去ってしばらくあとの17時。
『原発プロパガンダ』(岩波新書/本間龍)ちゅー新書によると、東電と電事連の広告費は、年間700億円だったそうな。そりゃー広告もらってるニュース番組が、スポンサーの悪口を言うはずがない。いまやってる朝ドラのモデルとなった雑誌が、一切の広告を排除し、商品テストを独自で行ってはじめて真の批評ができたように、ヒモ付きでは言いたいことが言える道理がないのだ。ていうか、もしかしたら欧米では広告とジャーナリズムがちゃんと切り離されている文化があるような気もする(幻想かも)けど、少なくともこの国では、そんなものはない。そもそも、マトモなジャーナリズム自体が、江戸の瓦版からこっち、後退し続けているような気がする。
しかし事実は、カネもらってるから文句が言えない、なんて表層的なことじゃなく、もっと根が深いようだ。“原子力の開発と平和利用を推進することを目的”、つまり原発推進を目指して1956年にできた日本原子力産業会議(現在は日本原子力産業協会)のメンバーを見ていると、電事連やら電力会社、原発や火発を作る重電や建設の巨大企業や立地自治体などがズラリと並ぶそのなかに、ザッと見たところ電通に博報堂などがちゃーんと名を連ねている。つまり電事連や東電は、広告代理店にとって単なるクライアントなどではなく、一緒に原発を推進する仲間たちだったということだ。報道機関では福井新聞社や東奥日報社、月刊WiLLのワックなどが会員になっている。つまりここんちの原発記事は、そこにジャーナリズムなどはなくて、日本原子力産業協会の広報記事なのだろう。
まあ、そんなわけでもし、この国からホンキで原発を無くしたいのなら、経産省の前にテント建ててもダメなのだ。じゃ、どうすりゃいいんだというと、小泉が言うように、首相がエイヤと決めるしか、たぶん道はないのだろうなあ。