今日のサザンビーチ と今日の放射線量

今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間はずっと39で推移していたようだ。

日本人の得意技に、先送り、というのがある。やがてやって来ることが確実な、撮っても面倒なことを、いま、見ないふりをして、目の前のステキなことだけを享受する。問題はそのうち、やらなきゃいけなくなったら、なんとかすっか。
しかしいつか、ツケを払う日がやって来る。ふつうに考えれば、いまがそのときだ。地震に肩を叩かれて、とうとうツケが溜まってたのがばれちゃった。てなわけで、いま政府では、いろんな委員会があっちでもこっちでも開催されている。

ひとつは、安全だ安全だとかウソついて、対策を先送りしてた動かしてた原発がぶっ飛んで、既に9兆、さらに東電が8兆だかクレクレいってて、このぶんでいけば、最終的には20兆円を軽く超えちゃいそうな、巨額の賠償と廃炉費用が目に見えちゃった。政府の東電委員会で話し合われているのは、ぶっちゃけ、そのカネをどういう名目で国民から巻き上げるか、である。

次に、タテマエとしては「ちゃんと費用貯めてますから」というまやかしで、いずれ耐用年数を終える原発の廃炉の費用や技術の準備を先送りしてたのが、原発の運用開始から40年以上過ぎて、やっぱりばれちゃった。そこで電力自由化を討議するはずの委員会で、そのカネを新電力にも負担させよう=旧電力会社を保護しよう=国民全員からカネを巻き上げよう、という図式が話し合われている。

さらに、核燃料サイクルの要とされていながら、1兆円注ぎ込んで一度もフル稼働できていない体たらくだったもんじゅも、22年間先送りしてたのが、おそらくは経産省の描いた絵で規制委(所属は環境省だが中身は経産省?)に引導渡されちゃった。そしてもちろん経産省主導の高速炉開発会議で、文科相も呼ばれて、利権の委譲が話し合われているのだ。

そして、原発をつくるとき、一番重要で、いちばん難しくて、なので真っ先に先送りにされた使用済み核燃料の処理については……、あれれ、これは先送りのまま、どんどん再稼働しちゃえ、ってか。

Author: shun

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