今日朝9時の線量は0.039μSv/h。そしてこの24時間は38〜40で推移していたようだ。
チェルノブイリで、新しいシェルターのお披露目があり、大統領が「30年前に260日で石棺を造り、世界を核の汚染から守った。今日、100年間の核の安全を保証した」とか胸張ったそうな。そもそも誰がその原因を作ったんだっちゅー話が抜け落ちているし、シェルターの技術もカネも日本を含む世界40カ国から出ている点も抜けてるし、そもそも、シェルター、要は面倒の先送りである。いま、シェルターで新たに覆うのは、この30年間、なにもできなかったからである。
さらに大事なのは、ウクライナとて、支援してるフランスはじめ世界各国とて、なにもしたくなかったわけじゃないってことだ。ぶっ飛んだ炉心と溶け落ちた核燃料をなんとかしたくても、技術的に、手も足も出なかったんである。もう石棺崩壊寸前だし、幸い日本と違って地下とか海洋の汚染を考えなくていいので、上だけフタして100年放置して、その間に次の手を考えよう、ということだ。
東電と政府の言うことにゃ、3基の原子炉が溶け落ちた1Fは、40年でなにもかもがキレイに片付くそうだ。わずか数年で除染も終わり、みんな元の家でめでたく暮らせるんだとか。って、んな夢物語のようなことが、起こるわけがないだろう。たらたら作業してる間に、次のどでかい地震が来てなにもかもがワヤになるまえに、1Fもシェルターで覆い、汚染エリアは立ち入り禁止で塩漬けし、一方でメリメリと廃炉の技術研究を進める、なんてことの方が、よっぽど現実的かもよ。
でも、日本は、問題の先送りという手段は同じなんだけど、非現実的な方法で、特定の場所にカネを落としつつ、という選択なのだ。その方が、都合のいい人々がいるのだ。
廃炉に賠償費用が20兆を超えるという話になり、新電力&国民負担だ、と経産省が言い出し、一度引っ込め、また出してきて、また引っ込める素振りだ。なにがやりたいのかっつーと、柏崎刈羽の再稼働である。やっぱ東電の経営努力でなんとかさせます、というのは、つまりそういうバーターを呑め、ということだろう。
しかしもともと、10兆という段階でも、電気代にしろ税金にしろ、最終的には国民負担なのだ。それが20兆になろうが、国民負担なのは同じなのだ。この国で起こった事件なのだ。吉田所長はもういないが、勝俣だ清水だの東電経営陣、渡部恒三あたりからナベツネから中曽根大勲位まで原発推進した連中ひっぱってきて、全員市中引き回しの上獄門、なんてことしたって(するべきだと思うが)、最終的には日本人がケツ拭くしかないのだ。
東電が柏崎の原発を再稼働して、10兆円が沸いてくるわけがないだろう。アホか、ちゅー話なのを、なぜか新聞、経産省の言うままを書くのだ。つまり、グルだっちゅーことなのだ。