今日朝9時の線量は0.037μSv/h。そしてこの24時間は37〜38で推移していたようだ。
1F2号機に無理くりぶっ込んだ“サソリ”は、予想どおり、掃除ロボの行程より先に進めないままに立ち往生し、現場に放棄された。今後の調査に邪魔なゴミが一個増えただけ、という、ホント予想どおりの結末である。強いて成果を拾うなら、堆積物が前回よりアップで撮れた、てなくらいか。
ま、なんの驚きもないニュースなわけだけど、面白い、というか、興味深いのは別報道に寄れば、東電はこの結果を「失敗だと思っていない」と言ってることだ。予定どおりサソリを投入できた(笑)こと、行った範囲の写真や動画が撮れたことをもって、失敗ではないと言うようだ。
ホントなら、東電の担当者は、サソリ作った東芝の責任者の胸ぐらつかんで、
「アホンダラ、話がちゃうやないか。でんでんアカンやないか。カネ返せ、ボケ!」
くらい言わないとダメなのだ。でも、東電の担当が失敗を認めると、それは出来の悪いリモコンカメラを東芝に発注した自分の責任が問われるのだ。それがイヤで、今回の調査を失敗ではない(さすがに成功だとは言えないようだが)と言い張ったって、普通の組織なら
「アホかオマエは、こういうのを失敗というんじゃタコ!」
とか言われて終わるんだけど、なぜか東電は、それで許されるのだ。つまり東電、そういう会社なのである。そういう詭弁で、保身オッケーなのだ。ていうか、なるほど、この仕組みは、官僚組織と瓜二つである。
朝日の記事によれば、“福島第一原発1~3号機の格納容器調査にかかる事業費は、14~17年度で計約70億円“である。このサソリ、いったいいくらだったんだろう?