そうそう、先日のプチツーの帰り道、西湘上りPAに入ってきたFZ750。キレイに乗ってるなあ。いわゆるデイトナのエディ風カスタムが施されててカッコいい。レプリカのヘルメットは、このころのヤマハのヒーロー、そう、平さん。というわけでトイレに行きたそうなライダーつかまえて(^^;、ちょっと話しちゃった。10年近く前にも、既に珍しかったコイツを見かけて思わず日記書いたけど、いまもまったく気持ちが変わらない。というわけで、前に書いたのをコピペだ。(^^;;
1985年発売のヤマハのスポーツバイク、FZ750。いつ乗せてもらったんだっけなあ。たいした事前知識もなく袋井のテストコースで乗った開発最終段階のそれは、まったくもってそれまでのバイクとは異次元のパワーフィーリングとハンドリングを持っていて、エンジニアの人たちにコメントを求められても、うまく表現できなかったことを覚えている。なんだかすごい。なにがどうなんだかよくわからんけど、いままでにこんなバイクはなかった。これができたことで、これまでのバイクが終わったっちゅーことはわかる。ってなことを感じ、しゃべったような気がする。宣伝課の担当は、すごいパワーですねとか、よく曲がりますねとか、ブレーキ効きますね、ってなコメントを待ってたのか、ちょっと期待はずれな顔をしてたけど、エンジニアたちはニコニコしていたような気がする。
あのころのヤマハっちゅーメーカーは、とにかく軽量・低重心・マスの集中化を追求しまくってたメーカーだったように覚えてるけど、シリンダー45度も前に倒したことで、それらを別次元のレベルにまで高めちゃった。同時にエンジン倒したらダウンドラフトキャブ&ストレートな吸排気経路も実現できたためか、エンジンもすげーよかった。最高出力とか最大トルクとかの数値じゃなく(数値も良かったけど)、パワーフィーリングがヒトの感性に寄り添ってたのだった。もしかしたら、話題になった5バルブの吸排気効率も、そんな特性に大きく寄与してたのかもしれない。そんなわけで、新時代を拓いたテクノロジーにヤマハが名付けたのが「GENESIS」。創世記かー。うーん、伝わりにくいだろうなー。しかしそれが専門職のクセに、いい言葉が思いつかなかったのも事実。(^^;;; 果たして“ジェネシスエンジン”などと前傾エンジンの名前のように呼ばれたりすることもあったけど、あくまでもジェネシスは、エンジン特性とマシンの操安性をトータルで画期的レベルに向上させるテクノロジーだったのよね。
あー、ほんとにあのときの不思議な体験が忘れられなくて、いまもこうして街で見かけると中古バイク情報誌を買ってしまいそうになるのだった。(^^;;;