今日朝9時の線量は0.043μSv/h。そしてこの24時間は36〜43で推移していたようだ。ピークはまさに今日朝9時。
東電、実は1Fぶっ飛ばす前に、実は新しい知見に基づいてより大きな津波対策を検討したのに、その安全対策を葬ったことが明らかになっているが、今日の朝日1面によれば、東電、その防潮堤の図面までも作ってたんだそうな。その図面通りに防潮堤を作っていれば、1Fの海側は標高20mの防潮堤に守られていたはず。つまり、あの震災でも水没することはなく、仮に揺れでステーションブラックアウトに陥っても、非常用ディーゼル発電機は回ったはずなのだ。
事故当時東電会長の勝俣、元副社長の武藤、武黒3名が業過致死傷で強制起訴された、この裁判は、業過が適切かどうかは疑問だけど、東電が“津波を予見できたかどうか”が最大の焦点となっている。政府機関が予測した津波高を検討したにも関わらず、吉田所長らが不要だとして却下した安全策。その防潮提の図面まで起こして検討していたとなると、やはりかなり高い確率で津波の襲来を予期していたのは明白だし、少なくとも原発という設備の重要性、危険性を考えるとき、安全策を採らなかったのは万死に値する判断ミスだと言わざるを得ない。
それにしても、この防潮堤、見積もりはいくらだったのかなあ。何億、あるいは何十億円かなあ。とりあえず見えているのが、21.5兆円。もちろん、そんなもんではおさまらない、世紀を超える時間と費用が、これから1Fに投入されるわけだけど、それは東電の、そういうしみったれた安全意識が、すべてのスタートだったのだ。